MacProの能力は必要スペック。
全く眼中になかったMacProが眼中に。
MacPro(円筒型)が発表された2013年秋、その特は特に必要性がなかったため興味も半々で他人事だったのですが、3Dプリンターからの出力にはSTLファイルの3Dプリントのデータ(スライスデータ)作成に時間がかかるという事を知り、スペックが高いWinを物色しながらも魅力的なハードがなかった為、現行MacProがいきなり購入候補に入ってきたのでした。
3Dスキャナーで必須だったMacProのスペック・・・・
3Dプリンターとしての必要スペックで想定していたものはMacProよりもっと性能が低いイメージでした。ところが実は3Dスキャナーの処理が意外に重く、このマックのスペックでも十分とはいえない状況です。最高精度でスキャンをし、しかも多くのショットを撮影した場合、点群(スキャンは面ではなく点としてスキャンされます。それをポリゴン化する流れになるのですが、この点群が膨大な数になるのです。)を間引き軽くしながら使用しなければ重くて作業に時間がかかります。このマックはオーバースペックという認識で購入しましたが、実は必要最低限のスペックでした・・
ソフトは全部Winsows用なので
購入してわかったのですが、一番必要だったのは3Dスキャナーに対してのスペックだったりします。3Dスキャナーは膨大な点群をカット数が増える度に倍々で扱う事になるため、満足にドライブするにはグラフィックボードの性能やOPENGL対応のグラフィックスボード搭載機などを必要としてきます。MacProのグラフィックスボードはFirePro D500で、実はスキャン機のソフトのパソコン推奨環境に記載されていません。あと、ソフトはネクストエンジン付属のものもオプションのRapidworksもWindows版になり、ZBrush(ズィーブラシ←正式な呼び方)やSculptris(スカルプトリス)もWindows版になるため、Macでウインドウズを走らせなくてはなりません。1、Bootcamp(ブートキャンプ)か2、仮想ソフトのPallarels Desktopなどを使用する事になります。
MacProでWindowsを動かす 壱
Pallarels Desktop for Mac 9でMacの仮想のWinを同時立ち上げで使用する。
今回新しく導入したのがSamsung SSD840 PRO 256GBです。サンダーボルトで接続する為にアダプターを使うのですが、このMacProは新しい規格のThunderbolt 2が搭載されました。そのため、最新の4Kデスクトップディスプレイにも接続でき、周辺機器と接続する際の帯域幅も2倍になっています。ですが、Thunderbolt 2対応周辺機器は大変高価で選択肢も少ない為、Thunderbolt1?のアダプター(Seagate Backup Plus Portable Thunderbolt Adapter)を使用しています。
外付けで利用するならThunderbolt接続のSSD1択です。
正直なところ、SSD以外の選択肢はありません。BUFFALO Thunderbolt&USB3.0用 ポータブルHDD 1TB HD-PA1.0TU3は立ち上がりのスピードが遅過ぎて問題外です。もう1つの選択肢としてUSB3.0接続のSSDがありますがこちらはスピードはそこそこ速いのですがThunderbolt&上記SSDと比べるとはっきりと遅く、時々固まったりしています。使用しているSSDはバーベイタム USB3.0用 外付けSSD128GBです。全てを試した上でSamsung SSDとThunderbolt Adapterのセットが今まで試しての最強の速さとなりました。仮想ドライブとして十分な速度で違和感がありません。バッファローのHDD 1TB HD-PA1.0TU3はタイムマシンバックアップで使用しています。
キーボードが2種類ありますが、Winを立ち上げたらWin用のキーボードを使用します。ただWin用をつなげるだけで全く同じ操作が可能です。ご存知の方は多いのかもしれませんが知りませんでした・・・写真の黒色のWin用は2.4GHz無線方式のキーボードとマウスのセットでAmazonで2千円前後のものです。※WinとMac画面が別とはいってもカーソルは1個なので同時に並んで使用する事はできません。
MacProでWindowsを動かす 弐
BootcampでWindows8.1を使ってみる。
Vistaの遅さに耐えきれず、それ以来ずっとMacを使用してきましたが、見直しましたWin8.1。特にMacのSSD上で動くWindowsはとても快適です。ただDropboxのフォルダが簡単に表示されなかったりOneDriveもそうだったり、使い勝手が悪いところがありますが、動作が機敏で愛着がわいてきました。BootcampでもMacとのデータのやり取りはフォルダを参照しドラッグ&ドロップで移動する事が出来ます。たまに権限が有りませんと出てきて困りますが、特に問題なく使用できます。3Dプリンター関連のソフトはWindowsがメインとなっている場合が多く、デスクトップ環境はWindows8.1でしばらくいきそうです。
写真の様にWindowsはマルチディスプレイ時に画面をまたがって表示出来ますが、MacOSではこれは出来ません。ここが今の環境においてのアドバンテージです。